医療法人社団 河底歯科・矯正歯科
院長:河底 晴紀 先生/事務長:河底 香保里 さん
- 所在地
- 広島県福山市
- 規模
- チェア10台/スタッフ18名
- 診療内容
- 一般歯科・矯正歯科
- 特徴
- 14期連続増収。新患のほとんどが患者さんからの紹介
- Notion活用
- 約1年
- 支援内容
- 情報設計・Notion導入・運用の伴走
広島県福山市の河底歯科・矯正歯科はチェア10台、スタッフ18名の大型歯科医院で、新患のほとんどは患者さんからの紹介だ。取材当日、駅からタクシーに乗って医院名を告げたら、運転手さんは地図も見ずに走り出した。この土地でどれだけ知られているか、それだけで伝わってくる。
mitokiがNotion導入のお手伝いを始めたのは2025年10月。それから1年たった今、有給申請も、就業規則も、患者さんとのカウンセリング記録も、ぜんぶNotionの中にある。私が関わっている医院の中で、ワークスペースの稼働量は断トツの一番だ。
Notionを使いたいと思いながら使いこなせなかった医院が、なぜここまで使い込めるようになったのか。河底院長と、事務長の河底香保里さんに聞いた。
(取材・文:mitoki編集部)
一人ではNotionをうまく使いこなせなかった
3年くらい前にYouTubeで知りました。興味を持ってAmazonで本を買ったんですが、見て終わってしまいました。ハードルが高くて、自分で使いこなすのは厳しいなと。ただ、気になる存在ではあり続けました。
院長はいろんな新しいものを仕入れて持って帰ってきて、自分一人だけ盛り上がっているんです。最初は私も乗り気ではありませんでした。
紙の管理が多く、ツールの数もとにかく多かったです。届いた荷物が受付で止まって私たちに伝わらない、ということもありました。いろんなデータが散らかっている状況をギュッとまとめられるものなんだろうな、とは思いました。
インビザラインのクリンチェックがどこまで進んでいるかは、私の頭の中にしかなくて、スタッフには伝わっていませんでした。
このころの香保里さんのChromeは、タブがすごいことになっていたそうだ。「自分がアクセスしたいものが、そこにまとまっているんです」と本人は笑っていたが、紙の管理も多く残っていて、お付き合いの最初にツールの棚卸しをしたときは、正直、他の医院さんと比べても数が突出していた。
Notion AIの活用で流れが変わった
取り組みを開始した最初の2〜3回は、手探りな状態だった。Notionで何ができるのか、お二人もつかみきれていない様子だった。空気が変わったのは、年明けに届いた香保里さんからの「Notion AIすごいですね」という一言。画面の前でガッツポーズするほどうれしかったので、今でも鮮明に覚えている。
最初は、Notion独特の構造や仕様が取っ付きにくい感じがありました。
どこを触っていいか分かりにくかったですね。Notionの「ブロック」という考え方がWordなどとは違うので、そこは少し理解と活用のハードルがあったと思います。
年明けに「Notion AIすごいですね」とご連絡をいただきました。何があったのですか?
Notion AIに聞いてみたら、いろいろ教えてくれるし、代わりに実装してくれる。基本的にできないことはないんだなと。そこでパッと道が開けた気がしました。
そこから、どうやって医院全体に広げていったのですか?
作ってもらったものをコピペして使えば、どんどん広がっていくんです。
一番よろこんだのは、勤務医の先生だった
紙で回していた有給申請やポイント申請はNotionに移りました。就業規則も年間カレンダーも、スタッフがその場で調べられます。
矯正の診断を担当する先生が、一番喜んでいます。矯正は「相談→検査→診断」というステップで進んで、診断は勤務医の先生が担当します。これまでは「院長が相談で何を言ったか分からない、記録もない。診断で自分がもし違うことを言ったらどうしよう」という不安があったようです。それが今は全部Notionにあるので、本当に助かると喜んでいます。
カウンセリングルームのPCでAIミーティングノートを録音し、議事録は自動生成しています。月30件以上の矯正相談の記録が勝手に溜まります。相談から治療に移った割合をドクターごとに見て、どこを直せばいいかも分かるようになりました。
以前は矯正相談のあと、「この患者さんに何を話したかな」と思い出しながら手書きでまとめていました。他の用事があるとつい後回しになって、記憶もぼんやりしてしまって、スタッフに迷惑をかけることもありました。今は説明した内容がNotionに全部まとまるので、私が説明する前に、スタッフが費用や期間といった細々した説明を先にしてくれています。業務効率が改善しただけでなく、顧客体験の改善にも寄与していると感じます。
私も「香保里さん、あれどこにありましたっけ?」「あれの注文お願いします」と聞かれることが、かなり減りました。聞かれたらその都度Notionに入れて、「2回目からは自分でやってね」と言うので。
ミーティングも変わった。Notion AIは議事録の頭にアクションアイテムを自動で並べてくれるので、「決まったのに進んでいない」がなくなっていく。地味だが、パワフルな変化だ。
「AIはできないことはない」——Notion活用を考える院長へ
とても大きな医院だと思うのですが、ここまできた秘訣は何でしょうか?
「1.01の積み重ね」だと思っています。何かひとつ大きなアクションをするというより、小さな改善をたくさんする。それが秘訣かなと。
最近はご自身でアプリまで作られていると伺いました。そこまで踏み込めたのは、何がきっかけだったのでしょう。
基本的に「AIはできないことはない、と思った方がいい」。その思い込みを取っ払うと、意外と何でもできるのかなと。
情報が散らばっているのは、どの歯科医院でも一緒だと思うんです。NotionをはじめAIも絡んだ便利なものがどんどん出てきているので、ぜひ相談されてみてください。
まとめ
- 独学ではハードルが高く、「本を買って見て終わる」で止まりやすい
- たたき台を作ると、スタッフがコピペして自分たちで広げられる
- 情報を集約すると、院長の頭の中にあった情報がスタッフに届き、連携と改善に使える
- Notion AIを使えば、医院側だけでできることが広がる
歯科医院の情報整理・Notion活用を
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